ソーシャルビジネス(2)-2

続き)ビジネスコンテスト合宿から帰ってきてから考えた三つ目のサービス

引越しを目前にして

大学生になってひとり京都から神戸へ引っ越してきて2年と数ヶ月。

入居し始めてからは静かな家で拘束されない時間を過ごせ、ホームシックになることも無く一人暮らしには満足していた。学校からの距離も近く、今更京都から通う選択肢はないと思っていたが、この夏から1年間留学のために神戸から離れるにあたって7畳の部屋を手放すことになった。

       

     f:id:sustainablefuture:20170815104704j:plain

        (引越しも後輩に手伝ってもらった)

そのときに問題になるのが、家電、大型家具、使いさしの生活用品の行き場。まだ二年しか経っていないのに捨てるのももったいないし、また帰ってきてから一人暮らしをするのでトランクルームにおいておいたとしても一年間で10万円掛かる。

(先日引越しが完了した。結局、冷蔵庫は3000円、食器棚は0円で売れ、机とマットレス合わせて11000円で処分してもらうことになった。ベッド、椅子、本棚は知り合いに引き取ってもらえた。)

 

思えば一人暮らしをはじめる時、電器屋と家具屋で新品の冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・ベッド・机いす等を揃えた。新生活にわくわくして、せっかくだからということで綺麗なものを買ってもらったのだ。その時に「もったいない」という考えは薄かった。

 

今から一人暮らしをする人に対して、家具や家電は中古にしておきなさいと言うのは(当時の私を考えると)無責任かもしれないけれど、たかが学生だし見た目なんて気にしなくて良いし、たかが4年なので耐久性に心配する必要はないと考える。そして一番の理由はそんなところにお金を投資するのなら、別のものに使ったほうが良い。

 

一人暮らしってそういうものなのかもしれないが、もし家電や家具をシェアできたらどれだけお財布に優しいだろうか?

 

すべての人がそう考えるのか?

私がこういう“無駄”に関心がわくのは、無駄な生活をした先に現れる問題を知ったからだ。

今では当たり前になっているライフスタイルは自然界が再生できないスピードで地球を圧迫している。高校生の時に気候変動によって海面上昇や干ばつが起こり、住む場所を失ったり飢餓に苦しんだりしている人々が世界のどこかにいることを知ってから、自らのライフスタイルを見直したいと思っていた。

 

「あなたは生活の中で無駄を減らすために何を工夫している?」

よく聞かれることがあるが、週のほとんどは自炊をする・レジ袋は貰わない・シャンプー、リンスではなく塩を使うなど色々工夫しているつもりだ。工夫を止めるつもりはないが、経済全体で見るとひとりの工夫など小さいものである。

 

シェアはブーム、信頼経済の形成

まったく知らない人の車に乗せてもらったり(Uber)、会ったこともない人のベッドで眠ったり(Airbnb)、あるいは地球の裏側にいる人にお金を貸したりするような行為が普通になりつつある。それらが可能になる背景にはITの進歩はもちろんあるが、人々の価値基準が変わってきたとも言える。

 

これから私はシェアハウスを提案するのだが、一昔前ならシェアハウスに住むことに対して若干の警戒心はあったのではないか。知らない人と住居をともにする、もしものことがあれば。そう考える人もいるかもしれない。

 

 「いいね」の画像検索結果

 

現代のシェアブームの中でそういった不安を取り除いているのが、「人」や「サービス」を評価する仕組みが整ってきたことであると言われている。さまざまなシーンで、人やサービスに対して5つ星による評価が付けられているのを見るようになってきた。これにより、まったく知らない人をも「評価」できるようになったわけだ。

 

私はこの信頼がお金に代わる価値基準になればきっと良い社会になると考えて、シェアハウスを軸に小さい信頼経済を築いていきたい。

 

最低限必要なのはシェアハウス内で盗みやプライバシーに関わる事件が起こらないような信頼関係。

加えてハウスメイトは同じ女子大学生であったとしても、それぞれ価値観や得意としていること、趣味が異なる個人である。その違いを生かして価値の交換と共有ができたら素敵だと思う。基本的なことであればハウス内での役割分担、料理係・掃除係・洗濯係など。たまに朝ばたばたしているのに洗濯機が脱水を完了するまで待たなければならないことがあるが、その時に1限がないメイトに干すのをお願いする。そして別の日にしてもらったお礼として、洗濯を代わりにしてあげる、何かプレゼントをするなど、「Give&Take」の関係が生まれるだろう。また、ギターの弾けるメイトに弾き方を教えてもらったり、将棋が好きな子の相手になってあげたり。まるで他の人の人生も一緒に生きているみたい。

 

イデアのヒントはドイツからも

私が留学で滞在するドイツは環境先進国。

それと大きく関係するかはわからないが、街には多くのWG(シェアハウス)が存在する。

私も1ヶ月間は学生10人ほどでシェアしているWGに住む予定で、私が借りる部屋のオーナーはこの夏からしばらく留学に行くらしい。貴重な留学生活を一人暮らしではなく、多くの様々な国籍の人と生活を共にしたいと思ったのは、過去に海外から来たインターン生を今の家で2ヶ月ほど受け入れた経験や、100人規模のシェアハウスで開催されるパーティーやハウスメイトグループの観光に誘われた経験が背景にある。異なる文化に触れる刺激的な日々だった。

 

本題のビジネスプラン

■ターゲット

ひとり暮らしを今から始める1年生や寮の申請期間が終わり、宿を探している2,3,4年生。また一年後の私のように留学から帰って来た4年生。他にも1年間日本の大学で留学をする留学生や日本に旅行等で短期滞在する外国人学生など出来るだけ安い物件を探したいと考えている人がターゲットだ。

 

■実現プロセス

シェアハウスを経営するには3つの方法があるらしく、予算に応じて選択する。

1.自分がオーナーになり、管理は管理会社に委託する方法

2.自分がオーナーになり、管理も自分でする方法

3.オーナーから物件を借りて、自分は管理人になる方法

 

①物件の確保

 ア 購入する場合    …コーディネート会社を利用する/住宅ローンを利用する

 イ 賃貸する場合

 ウ 知り合いのコネで譲ってもらう場合

(参考)全国で空き家が増加していることから、神戸市でも農業が盛んな地域を中心に空き家バンクのサービスを始めた。

②シェアハウスのルールに基づくハード整備

③家具家電の搬入 …安価で揃えたいので、現在一人暮らしをしていて今後シェアハウスに住むと決めてくれる学生に頼る

④第一入居者の募集

 

ざっとこんな感じでビジネスを進めると言っても、じゃあまずどこから物件を仕入れてくるのか、ハードルは高い。まずは自らがシェアハウスの良さを知って発信していくことから始まりそう。

ソーシャルビジネス(2)-1

続き)YYコンテストへの出場は阻まれたが、ソーシャルビジネスへの興味は途絶えません。

 

ビジネスコンテスト合宿

5月、一つ上の先輩が社長として主催する学生のためのビジネスコンテスト合宿に参加しました。これから留学に行くけれどその後キャリアを考えた時に、起業もありやなあとか思いつつそんなに簡単に言ってていいのかという気持ちがあったのです。 

 

           f:id:sustainablefuture:20170814224228j:plain

①ビジコンを開催する
学生に2日間の合宿で自分の想いが乗るビジネスをマネタイズまで本気で創り上げます。大事にするのは「想いをカタチにすること」。今まで生きてきた中で感じてきた様々な社会への問題意識やその人の価値観をビジネスアイデアというかたちで表現してもらうことが目的です。

②参加者と企業のマッチング
学生時代頑張ったことや取得資格などを企業に見てもらうのではなくその学生がなにを考えどんなことに問題意識を持ってる学生なのかという根本的な価値観を企業に見てもらうことでミスマッチングが無くなるということが目的です。

達成感!

k以前に2日間で自分の問題意識に基づいて新しいサービスを作ろうと試みたことがありました。しかし、その時は途中でリサーチすることが嫌になったり、どうせ私が考えても意味あるものは作れないと思ったりして、結局考えるのをやめてしまいました。

今回、最後のプレゼンを終えてから前の自分に打ち勝ったぞ!という達成感を感じることが出来ました。その理由を自分なりに考察すると、

まず1つに人に頼ることを恐れなかったから。前回は一人でPCに向かって情報収集をし仮説を十分に構築することに時間を割いていました。今回は叩かれてもいいしアイデア1つ盗もうというスタンスで、社員さん、ゲストの社会人の方にアタックすることを意識していました。またカスタマーの気持ちを知ることが大切なので、夜に近くの飲食店に突撃訪問したり知り合いの飲食店を営んでいる方に電話したりととにかく行動してみることを重視しました。

そして2つ目に自分が抱えるもやもやを具体的に出来たから。はじめアプローチする問題は環境問題全体に対する人の意識の変化と置いていました。が、出てくるソリューションはいったい誰のためになっているのかはっきりしていませんでした。そこで環境問題を解決したいと思っている私でもしちゃっている問題な行動は何かを見つめた時に、あるエピソードが思いつきそこからプランの構築のスピードが高まりました。

 

イデア

今回の機会を通して3つのアイデアを考えました

①やさしい暮らしを実感する二日間

現代日本の大量消費社会になじんでしまい、環境にやさしいライフスタイルがよいと言われていてもしっくりこないような家族・個人、そして外国人に対して、普段の生活と異なるある種原始的な2日間を与えるというサービス。これは今も尚、自給生活を営んでいる地域の民家や空き家を駆り、そこで環境負荷の少ない暮らし方のよさに気付き、帰ってからのライフスタイルを変えようとしている状態を作り出すものです。また外国人を混ぜるのはシェアハウスのような空間で共に生活をすることで文化を交流するためです。

 

②あれまのアレンジでもったいないを減らす(合宿で考えたもの)

食品ロス、家庭から出るごみを減らすために残り物アレンジレシピサイトのサービス、飲食店から出るごみを減らすために残り物で料理教室のサービスを考えました。webページはメーカーの出資で立ち上げ、メーカーの商品をメインにしてレシピを紹介し、シェフの投稿につきレストランの登録を義務化するなどの収益モデルも考えました。

 

③Sharing Economy

こちらは次の記事にて

 

感想

社会を変えることって本当に難しい。自分は問題意識を持っているからそのサービスに価値を感じるけれど、インタビューやフィードバックを通して全然環境問題なんかに関心を持っていない、今後もビジネスをしていく中で環境問題に配慮していくことはないという人がいるということを知ったからです。

それを教訓にして自分はそんな社会をひっくり返したいのか、いや難しいから共感する人にだけいい社会を作るのか、自分の立ち位置を改めて考えてみようと思いました。

ソーシャルビジネス(1)

           「ソーシャルビジネス」

世の中にある社会課題に住民、NPO、企業などが協力しながらビジネスの手法を用いて取り組むことである

 

ソーシャルビジネスとの出会い~ムハマド・ユヌス

 「ムハマドユヌス yy」の画像検索結果

 

CROWNという高校英語リーディングの教科書のトピックにムハマド・ユヌス氏のグラミン銀行があり当時は特に強い興味を示さなかったが、大学生になってから社会課題解決を考える上でユヌス氏の功績を改めて知った。それからユヌス氏の著書『ソーシャル・ビジネス革命』を読んだり、マイクロファイナンスの仕組みを学んだりした。

 

2年生のときに"YYコンテスト"に挑戦したことがある。九州大学ユヌス&椎木ソーシャル・ビジネス研究センターが主催をしているビジネスコンテストだ。メンターのサポート、優勝すればユヌス氏とも会えるサミットへの参加、ビジネスプラン事業化に向けたフォローアップの機会があるというすばらしいものになっている。

当時大学のメンバーと共に日本のホームレスの方の収入機会をつくりだすため、それこそマイクロクレジットを活用したビジネスを考えた。しかし!開催日程が延びたため、プランは提出したのに出場を断念することとなった。

毎年開催されるので、是非ソーシャルビジネスに興味のある方は参加してほしい。6月ごろ。

ソーシャル・ビジネスの登竜門 YYコンテスト公式ページ【公式サイト】

 

【予告】8月末日、日本を飛び出す

日本を飛び出したい

らしい投稿です。留学に至る背景とドイツ滞在中にすることを書いています。

f:id:sustainablefuture:20170703000346p:plain

留学先のキール(Kiel)は軍港の町として栄えた

続きを読む

自分のからだを見つめる

年に4回の診察。

12月ぶりに血液検査を行った。そして初めての骨密度検査。

 

私は(確か)高校2年生のときにバセドウ病が見つかり、アイソトープ治療を経て、これから一生軽度の橋本病とお付き合いしていく運命にある。

 

現在チラーヂンという甲状腺ホルモン剤を毎日飲んでいる。たまに飲み忘れがある。

続きを読む

キリスト教への興味と『ファウスト』

初めの投稿は重い感じでしたが、今回からは

・学校の授業で印象に残っているもの

・日々の生活で感じる「?」

をフランクに伝えるブログにしていきたいと思っています。

続きを読む

『環境経済学をつかむ』

 

扱う書籍

環境経済学をつかむ」栗山・馬奈木(2016)

大学の春休みの課題図書です。これから本格的に環境経済学の世界に入っていく1冊目の本です。これからの投稿はアウトプットを文章にして自分の中で学びを定着させることを目的としています。早速unit1よりまとめていきます。

unitごとにまとめていくのは面倒だったのでunit1限定で投稿します!

 

続きを読む